STEP | 0-2 30歳、実家暮らし。このままじゃダメだと思った話

30歳になって、このままじゃダメだと思った。

正確に言うと、急に何かに気づいたわけじゃない。

ずっと薄々思っていた。

「自分、このままで大丈夫なんかな」と。

でも、仕事が落ち着いたら。

お金に余裕ができたら。

もう少し生活が落ち着いたら。

そんなふうに、ずっと先送りしていた。

そんな自分が、少しずつ現実を見るようになった。

30歳になっても、まだ正社員になれていなかった

20代の頃、自分はバンドマンだった。

新卒で正社員になる道もあったけど、それを蹴ってバンドをやることを選んだ。

その選択自体を、今になって「全部無駄だった」とは思っていない。

バンドをやっていたからこそ経験できたこともあったし、楽しかったこともたくさんある。

ただ、周りと比べると、自分の人生が遅れているような感覚がずっとあった。

大学の友達と会うのも、だんだん億劫になっていった。

みんなが普通に仕事をして、少しずつ人生を進めている。

それに対して自分は、社会から取り残されているような感覚があった。

バンドを辞めたとき、「まずは正社員になろう」そう思った。

正社員になって、ちゃんと社会的な地位を身につけてから、色々始めればいい。

30歳までにはたぶん正社員になれるだろう。

そんなふうに楽観視して、問題を先送りにして生きていた。

でも、現実はそうならなかった。

30歳になっても、まだ正社員になれていなかった。

「このままずっと非正規なのかな」

そんな不安も出てきた。

今思えば、学歴コンプレックスならぬ「職歴コンプレックス」みたいな状態だったんだと思う。

お金がないのも、ずっとだった

そして、もう一つずっと抱えていた問題がお金だった。

バンドをやっていた頃は、お金が足りないのが当たり前だった。

足りなければ借金をして、なんとか回す。

そんな生活をしていた。

その頃の癖が、なかなか抜けなかった。

最初は12万円くらいだった給料も、バイトを変えたり、掛け持ちしたりして少しずつ上がっていった。

普通なら、給料が増えれば少しずつ余裕も出てくるのかもしれない。

でも、自分はそうならなかった。

給料が入る。

遊ぶ。

飲む。

ギャンブルをする。

女の子と遊ぶ。

そして、また給料日を待つ。

そんな生活を繰り返していた。

給料が増えたら増えた分だけ、使えるお金が増えただけだった。

「もっと給料が上がれば、なんとかなるやろ」

ずっとそんなことを思っていた。

でも、実際には給料が上がっても、お金は残らなかった。

常に自分には余裕がない。そんな感覚で過ごしていた。

「いつかちゃんとしよう」と思っていた

もちろん、自分でも分かっていた。

このままじゃダメだ。

自立しないといけない。

お金も貯めないといけない。

実家にずっといるのも、このままでいいとは思っていない。

でも、その一方で、

「今はまだ予定もあるし」

「仕事が落ち着いたら」

「もう少しお金に余裕ができたら」

「そのうちちゃんとしよう」

そんな言い訳もしていた。

別に、何も考えていなかったわけじゃない。

むしろ、考えてはいた。

ただ、考えているだけで、行動に移すことはしなかった。

そして、正社員になった

そんな中、30歳になってから、ようやく正社員になった。

「30歳までに正社員になる」

自分の中でそう思っていた目標からは、遅れてしまった。

それでも、正直かなり嬉しかった。

やっと少しは胸を張れる人間になれたような気がした。

職歴コンプレックスみたいなものも、少しだけ軽くなった。

そして、「ここから20代で使ってしまった時間を取り返していくんだ」

そう未来に思いを馳せていた。

友達と思いっきり遊ぶ。

合コンにも行く。

旅行にも行く。

今までできなかったことを、これからやっていけばいい。

そんな感じで、

「第2の人生が始まった」

くらいに思っていた。

でも、人生は劇的には変わらなかった

ところが、現実はそんなに劇的には変わらなかった。

確かに、前より少し使えるお金は増えた。

でも、調子に乗って使えばすぐになくなる。

結局、お金で困っている。

正社員にはなった。

でも、貯金があるわけでもない。

実家暮らしなのも変わっていない。

生活そのものが大きく変わったわけでもない。

そこで、少しずつ思うようになった。

「給料が上がればなんとかなる」

と思っていたけど、どうやらそれだけじゃない。

問題は、仕事だけじゃない。

自分のお金の使い方も。

生活の仕方も。

予定の入れ方も。

「何かあるかもしれない」と思って、とりあえず参加してしまうことも。

どれも、自分自身の問題なんだと思う。

「それは30代実家住みだからやで」と言われた

そんな中で、あるとき女の子と飲んでいて、マッチングアプリの話になった。

「会えたけど、なかなか続かない」

そんな話をしていた。

すると、その子から、

「それは30代実家住みの『こどおじ』やからやで」と言われた。

正直、うっ……となった。

かなり効いた。

考えないようにしていた部分を、異性からちゃんと言われた感じがした。

「いや、それは関係ないやろ」

と笑って受け流すこともできたと思う。

でも、そういう問題でもなかった。

その言葉を聞いた瞬間、

「確かに、自分がずっと気にしてたことやん」と思った。

言われたことで、ぼんやりしていたものが形になった

実家暮らしだから恋愛できない。

そんなわけはない。

でも、自分の中にはずっと、

「自立しないとな」

という気持ちがあった。

自分で生活できるようにならないと。

親に頼らず、自分のことくらい自分でできるようにならないと。

なのに、「このままじゃダメやけど、今はしょうがない」「落ち着いたらちゃんとしよう」

そうやって先送りしていた。

それが、あの言葉をきっかけに一気に現実味を帯びた。

ずっと頭の片隅にあったものが、急に形になって目の前に出てきたような感覚だった。

「何かあるかもしれない」で、予定を入れすぎていた

今振り返ると、予定の入れ方もかなり雑だったと思う。

友達から誘われたら行く。

マッチングアプリで会える予定ができたら、とりあえず行ってみる。

「次は何かあるかもしれない」

そう思って、手当たり次第に参加していた。

もちろん、楽しいこともあった。

実際に良い出会いがあったこともある。

でも、何も起こらないことだって普通にある。

それなのに、お金だけは使う。

また次の予定が入る。

そして、またお金を使う。

そうやって気づいたら、

「お金がない」

その繰り返しだった。

このまま同じように生きたら、一生変わらない

たぶん、自分の中ではずっと分かっていた。

このまま同じように生きていたら、一生変わらない。

それでも、「もっと給料が上がればなんとかなるやろ」と思っていた。

でも、実際に正社員になって、少し使えるお金が増えても、結局困っている。

そこでようやく、「生活そのものを変えないといけない」と思うようになった。

仕事だけ変えればいいわけじゃない。

収入だけ増やせばいいわけでもない。

自分のお金の使い方や、時間の使い方、暮らし方まで含めて、少しずつ変えていく必要がある。

だから、ここから自分の生活を立て直していく

いきなり完璧な人間になれるとは思っていない。

今だって、まだお金に余裕があるわけじゃない。

貯金もこれから。

一人暮らしもこれから。

生活だって、まだまだ実家に頼っている。

だからこそ、ここから一つずつ変えていこうと思う。

お金をちゃんと管理する。

無駄な出費を減らす。

貯金する。

一人暮らしをする。

自分で生活を作る。

仕事や副業についても考える。

見た目も少しずつ整える。

恋愛も諦めない。

全部を一気にやるつもりはない。

できることから少しずつやっていく。

30歳から、少しずつ取り返していく

20代をやり直すことはできない。

バンドをやっていた時間も、使ってしまったお金も戻ってこない。

でも、これからの時間を無駄にしないようにはできるはず。

30歳になって正社員になった。

自分の中では、それがようやくスタートラインに立てたような感覚だった。

だから、ここからは「いつかちゃんとしよう」をやめる。

お金がないなら、お金の使い方を考える。

一人暮らしをしたいなら、そのためのお金を貯める。

遊びたいなら、全部を我慢するんじゃなく、本当に遊びたいことを選ぶ。

仕事も、暮らしも、恋愛も。

何か一つを完璧にするんじゃなくて、少しずつ自分で選べるようになっていきたい。

たぶん、自分は今まで「何かが変われば、自分も変われる」と思っていた。

給料が上がれば。

正社員になれば。

生活が落ち着けば。

でも、待っているだけでは何も変わらなかった。

だったら今度は、自分から少しずつ変えていくしかない。

30歳。遅かったのかもしれない。

でも、ここから先まで先送りするつもりはない。

「いつかちゃんとする」は、もう終わりにしようと思う。

今回はここまで。

明日はもっと楽に生きられますように。

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この記事を書いた人

元バンドマン
元Webデザイナー、現在はEC運営
現在も実家暮らし
お金・暮らし・仕事を少しずつ立て直し中
一人暮らしに向けて準備中