一人暮らしの物件探しを進めるなかで、最初から気になっていたのが「UR賃貸」だった。
初期費用を抑えられるし、保証人も不要。比較的安い家賃で広い部屋に住める物件や、リノベーションされた綺麗な部屋もある。
実際、自分の先輩もURに住んでいて、部屋が広くて家賃も安く、過ごしやすそうだった。
それもあって、できれば自分もURに住みたいと思っていた。
ただ、いざ物件を探してみると、希望条件に合う空室がなかなか見つからない。
さらに調べてみると、コンロやエアコンが付いていない部屋もあり、契約費用以外にも考えておきたいことが分かった。
そこで今回は、UR賃貸と一般賃貸の初期費用や設備、メリット・デメリットを比較してみた。
今でも住めるならURがいい。ただ、現状は一般賃貸を中心に探しながら、URの空室も引き続き確認していく予定だ。
- UR賃貸と一般賃貸の契約条件・初期費用の違い
- コンロ・エアコン・網戸などの設備の注意点
- URを第一候補にしていた理由と現在の物件探し
そもそもUR賃貸って何?
UR賃貸とは、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)が管理する賃貸住宅のこと。以前は「公団住宅」と呼ばれていた住宅もある。
一般的な民間賃貸との大きな違いは、礼金・仲介手数料・更新料・保証人が不要という点だ。
古い団地からリノベーションされた住宅までさまざまな物件があり、入居には所定の収入基準などが設けられている。
UR賃貸を第一候補にしていた理由
自分がURに魅力を感じていた一番の理由は、初期費用を抑えられることだった。
これまでSTEP2で一人暮らしに必要なお金を計算してきたけど、家具や家電にもお金がかかるので、物件の契約費用はできるだけ抑えたい。
URなら礼金や仲介手数料がかからず、保証人も不要。家賃の割に広い部屋が見つかる可能性もある。
そして、身近にURで暮らしている先輩がいたことも大きい。
先輩の住んでいる部屋は広くて家賃も安く、過ごしやすそうだった。
そういう暮らしを実際に見ていたこともあって、自分の中ではURが第一候補になっていた。
UR賃貸と一般賃貸は何が違う?
まずは、契約時の費用や条件を比較してみた。
| 比較項目 | UR賃貸 | 一般賃貸 |
|---|---|---|
| 敷金 | 原則家賃2か月分 | 物件による |
| 礼金 | なし | 物件による |
| 仲介手数料 | なし | 契約条件による |
| 保証人 | 不要 | 契約条件による |
| 保証会社 | 不要 | 加入が必要な場合あり |
| 更新料 | なし | 契約条件による |
| 家賃 | 物件による | 物件による |
| 入居審査 | 所定の収入基準など | 貸主・保証会社などによる審査 |
※URは通常の賃貸借契約を前提とした比較。一般賃貸の条件は物件・契約によって異なる。
URは礼金や仲介手数料が不要な一方、敷金として原則家賃2か月分が必要になる。
一般賃貸でも敷金・礼金なしの物件はあるので、実際にどちらがお得なのかは契約条件によって変わってくる。
また、URだから必ず家賃が安いわけではない。同じエリアや広さ、設備などをそろえて比較する必要がある。
UR賃貸のメリット
初期費用と更新時の負担を抑えやすい
URでは礼金・仲介手数料・保証料がかからない。
通常の入居時にURへ支払う費用は、原則として敷金2か月分と入居月の日割り家賃・共益費になる。
更新料も不要なので、長く住む場合にもメリットがある。
一般賃貸では保証会社の初回保証料や更新料などが必要になる契約もあり、この違いは大きい。
広い部屋やリノベーション物件もある
URには単身者向けからファミリー向けまで、さまざまな間取りがある。
築年数や立地によっては、予算内で比較的広い部屋が見つかることもある。
また、古い住宅でも室内を改修したリノベーション物件が用意されている。
自分としては、築年数が古くても室内が綺麗で、必要な設備がそろっていれば十分候補になる。
ただ、室内が改修されていても建物自体は古い場合があるので、エレベーターや共用部分の状態も見ておきたい。
UR賃貸の設備は何が付いている?
今回調べていて、特に気になったのが設備について。
URには、コンロやエアコンなどが最初から付いていない部屋もある。
契約費用を抑えられても、設備を自分で用意することになれば、入居時の出費は増える。
① ガスコンロが付いていない部屋もある
URには、キッチンにコンロを置くスペースはあっても、コンロ本体が付いていない部屋がある。
その場合は、自分でコンロを購入しなければならない。
一方、コンロが組み込まれたシステムキッチンの部屋もある。
自分はガスコンロ付きを必須条件にしているので、ここは特に重要だ。
「ガスコンロ設置可」と「ガスコンロ付き」は違う。
コンロを自分で用意する場合は、ガスの種類や設置スペースの寸法にも注意したい。
② エアコンが付いていない部屋もある
URにはエアコンが設置されていない部屋もある。
その場合、届け出を行い、自己負担で取り付けられることがある。
ただし、設置できる場所や工事の条件は住宅によって異なる。
エアコン本体だけでなく、設置工事費も必要になる可能性があるので、購入前に設置の可否を確認しておきたい。
また、備え付けのエアコンなのか、前の入居者が残したものなのかによって、修理や交換時の費用負担が変わる場合もある。
③ 網戸も最初から付いているとは限らない
URの住まいに関する資料には、入居者が網戸を設置する場合の手続きが記載されている。
つまり、網戸を自分で用意するケースが想定されている。
ただし、網戸がない住宅の割合までは確認できなかった。
普段あまり意識しない設備だけど、網戸がなければ購入や設置が必要になる可能性がある。
④ 照明器具も確認しておきたい
照明器具についても、すべての部屋に付いているとは限らない。
URの法人向け案内では、玄関・キッチン・浴室・トイレには照明が備え付けられていると説明されている。
一方、居室の照明については個別の確認が必要だ。
⑤ 宅配ボックスや独立洗面台は物件による
宅配ボックスや独立洗面台についても、URのすべての部屋にあるわけではない。
自分の場合、この2つは必須条件にしているので、募集情報や内覧で確認したい。
URを検討するときの設備チェック表
今回調べた内容を踏まえると、次の項目は確認しておきたい。
| 設備 | 確認すること |
|---|---|
| ガスコンロ | 本体付きか、設置スペースだけか |
| エアコン | 設置済みか、購入・工事が必要か |
| 網戸 | 設置済みか、後付けできるか |
| 照明 | 居室の照明は付いているか |
| 独立洗面台 | 設置されているか |
| 室内洗濯機置き場 | 設置場所・寸法・給排水 |
| 宅配ボックス | 設置の有無・利用条件 |
| インターネット | 対応回線・契約・工事条件 |
| 浴室・トイレ | バス・トイレ別か、給湯設備の種類 |
| エレベーター | 設置の有無 |
コンロやエアコンなど、購入費用が大きくなりやすい設備は特に注意したい。
UR賃貸のデメリット・注意点
希望条件に合う空室がなかなか見つからない
これが今、自分にとって一番大きな問題になっている。
物件探しで基本にしているのは、次の条件だ。
- 家賃は管理費込みで基本7万円以内
- 通勤時間は30分以内
- バス・トイレ別
- ガスコンロ付き
- 独立洗面台
- 室内洗濯機置き場
- 宅配ボックス
URで探しているものの、これらの条件を満たす空室がなかなか見つからない。
URは一部を除いて先着順で募集されているため、気になる物件が見つかっても、申し込む時点で空いているとは限らない。
入居には収入基準がある
URでは、所定の入居資格を満たす必要がある。
単身者の場合、原則として次の収入基準が設けられている。
| 家賃 | 必要な基準月収額 |
|---|---|
| 62,500円未満 | 家賃の4倍 |
| 62,500円以上20万円未満 | 25万円 |
| 20万円以上 | 40万円 |
※基準月収額は、原則として過去1年間の継続的な収入をもとに算定される。手取り月収とは異なる。
例えば、家賃65,000円のUR物件に単身で申し込む場合、原則として基準月収額25万円以上が必要になる。
ただし、収入基準を満たさない場合でも、所定の貯蓄がある場合や家賃等の一時払い制度を利用できる場合がある。
UR賃貸と一般賃貸、初期費用はどれくらい違う?
URの契約費用が安いといっても、実際にはどれくらい違うのか。
ここでは、家賃65,000円・共益費5,000円の部屋を借りると仮定して比較してみる。
実際の物件の見積もりではなく、契約条件による違いを見るための試算だ。
| 項目 | UR賃貸 | 一般賃貸(仮定) |
|---|---|---|
| 敷金 | 130,000円 | 65,000円 |
| 礼金 | 0円 | 65,000円 |
| 仲介手数料 | 0円 | 71,500円 |
| 初回保証料 | 0円 | 32,500円 |
| 家賃・共益費1か月分 | 70,000円 | 70,000円 |
| 比較用合計 | 200,000円 | 304,000円 |
※一般賃貸は敷金1か月、礼金1か月、仲介手数料は家賃1か月分+消費税10%、初回保証料は家賃の50%と仮定。一般賃貸の平均費用ではない。
※比較条件をそろえるため、家賃・共益費は1か月分で計算。実際のURの入居月家賃・共益費は日割り計算となる。
※火災保険、鍵交換、翌月分家賃の前払いなど、物件・契約によって発生する費用は含めていない。
この条件なら、URの方が104,000円安くなる。
ただし、URでコンロやエアコンなどを新たに購入する場合は、その費用も考える必要がある。
例えば、契約費用が安くても、エアコンの購入・設置費用が必要になれば、その分だけ差は小さくなる。
一般賃貸でも礼金や仲介手数料が安い物件はある。
そのため、今後実際に候補が見つかったら、次の費用をまとめて比較したい。
入居までの総費用=契約費用+不足設備の購入・設置費用+引っ越し費用
以前STEP2で考えた家具・家電の予算も、物件に合わせて見直す予定だ。
それでも一般賃貸を中心に探す理由
ここまで比較しても、URに住みたい気持ちは変わっていない。
ただ、現状では希望するエリアや設備の条件に合う空室がなかなか見つからない。
一人暮らしを始めるという目標もあるので、URの空室が出るのを待ち続けるわけにもいかない。
そこで、ひとまず一般賃貸を中心に物件探しを進めることにした。
URも候補から外したわけではないので、今後も都度空室を確認していく。
希望条件に合うURが見つかれば、一般賃貸の候補と比較して判断したいと思っている。
まとめ|URも一般賃貸も、入居までの総費用で比較したい
URは礼金・仲介手数料・更新料・保証人が不要で、初期費用を抑えやすい。
一方、コンロやエアコンが付いていない部屋もあるため、設備の購入費用まで含めて考える必要がある。
自分としては、できればURに住みたい。ただ、希望条件に合う空室がなかなか見つからないのが現状だ。
今後は一般賃貸を中心に探しながら、URの空室も確認していく。
実際に候補が見つかったら、家賃・設備・入居までの総費用を比較して、自分に合う部屋を選びたい。
